『6月1日から自転車にも青切符!』はウソ(自転車運転者講習制度の誤情報1)

6月1日から、改正道路交通法第108条の3の2等に基づく『自転車運転者講習』の制度が施行されます。
この制度は、自転車で「危険行為」に該当する道路交通法違反を複数回・・・行政機関の広報によると3年に2回以上・・・行った者に対し、公安委員会が「自転車運転者講習」の受講を命ずることができるという制度です。

(関連記事)
>> 【パブコメ】自転車運転者講習の受講命令の対象となる『危険行為』の中身

ところで最近、この制度について、『6月1日から自転車にも青切符が交付されるようになる』などといった情報が出回っておるようですが、これは明らかに誤ったウソ情報です。

よく「青切符」などと呼ばれている交通違反処理、「交通反則通告制度」というものになるのですが、これは大雑把に申せば、道交法で「反則行為」とされている軽微な交通違反については、違反者に青切符を交付し、その者が期日内に規定の反則金を納付すればそれでオシマイとする(刑事裁判を起こさない、刑事罰が科されない)といった制度になります。
そして、「反則行為」の対象は、道路交通法第125条第1項により、自動車・原付など軽車両以外[*1]の車両の運転に係る交通違反に限定されているため、自転車は青切符の対象とはされていないのであります。
ところで、この道路交通法第125条第1項は、今般の道路交通法改正では一切改正されておらず、6月1日以降も従前のままでございます。
そのため、6月1日以降についても、自転車には青切符が交付されるはずがないということになるわけであります。

そのようなわけで、自転車の交通違反については、従前どおり、いわゆる「赤切符交付」をもって行われますので、ご注意頂ければ[*2]と思う次第でございます。


*1 軽車両以外
正確に申せば、「重被牽引車」以外の軽車両以外、ということになります。
重被牽引車と呼ばれる軽車両で交通違反をすれば、青切符の対象となります。
(関連記事) 反則通告制度と免許制度は関係ない

*2 ご注意頂ければ
青切符適用になるということは、ある意味、罰則弱化ということにもなります(刑事罰が科されなくなる、前科でなくなる)。そういう点で喜んでしまった方も・・・いないとも限りませんので・・・念のため。

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