車道通行自転車はどの信号機に従うべきか

先般、「自転車横断帯が設けられている交差点に普通信号機(一般信号機)[*1]と歩自信号機(歩行者自転車専用信号機)が設置されている場合に、車道を通行している自転車が従うべき信号機について、記事を書いてくれ」といった趣旨[*2]のリクエストを頂きました。
記事執筆(?)のご要請を頂けるとは、何とも光栄でございます。


本件設問に関する状況をまとめますと、概ね次のような感じになるかと思います。

・交差点の近く[*3]に自転車横断帯が設置されている。
・交差点又はその近く[*3]には、次の信号機が設置されている。
 - 車道に対面する信号機(一般信号機)
 - 自転車横断帯に対面する歩行者自転車専用信号機

ちょっと画像が小さくて分かりにくいかもしれませんが、だいたいこんな交差点です。


けっこうそこらへんによくある交差点ですね。

ところで、本件のような問題を考えるに当たっては、よく道路交通法第63条の7の自転車横断帯通行義務[*4]が論じられることがありますが、車道通行自転車に関して言えば、その論点は大いにズレております。
本件設問は、あくまで「車道通行自転車が」「どの信号機に従うべきか」の話ですので、自転車横断帯通行義務の話し以前に、問題の本質である「信号機」に関する条文をチェックしておく必要がございます。
そしてその条文とは、これのことであります。

--------------------
道路交通法施行令
第2条(信号の意味等)
法第4条第4項に規定する信号機の表示する信号の種類及び意味は、次の表に掲げるとおりとし、同表の下欄に掲げる信号の意味は、それぞれ同表の上欄に掲げる信号を表示する信号機に対面する交通について表示されるものとする。
--------------------

すなわち、交差点に差し掛かったならば、自分の交通に対面している信号機はどれか、を確認する必要があるわけでございます。

この条文を念頭に、けっこうそこらへんによくある交差点をさらによく見てみると、次のようになっていることが分かります。

・一般信号機は、車道上に設置されている。
・自転車横断帯は、交差点の外側に設置されている。
・歩行者自転車専用信号機は、横断歩道等の設置場所に合わせ、交差点の外側に設置されている。

このことから、一般信号機は車道の交通に、歩行者自転車専用信号機は横断歩道・自転車横断帯の交通に対面していると言えます。




さてここから、車道を通行している自転車が従うべき信号機について、具体的に考察していきたいと思います。

まずは、交差点に差し掛かる段階・・・交差点手前の停止線に至るまでの時点について考えます。
この段階では、自転車は車道を通行しているわけですから、当然のごとく、車道に対面している信号機すなわち一般信号機に従うこととなります。

また、けっこうそこらへんによくある交差点では、歩行者自転車専用信号機は交差点の外側かつ車道から相当離れた位置に設置されておりますため、車道に対面していないばかりでなく、停止線の手前においては車道から確認困難なのが実情ですので、そのような歩行者自転車専用信号機は、車道通行自転車の交通を規制する効力を有しないこととなりましょう。
仮に「自転車は何時如何なるときも歩行者自転車専用信号機に従え」と言われたとしても、確認困難な信号機には、そもそも従いようがありません。
ですので、そういった面からも、車道通行自転車は、交差点に差し掛かる段階では一般信号機の方を確認すべしということになります。

次に、交差点に進入する段階・・・交差点手前の停止線を超えた時点のことについて考えます。
・・・が、実はこの段階では、普通に走行している分には信号機を気にする必要はありません。
と言いますのも、けっこうそこらへんによくある交差点では、一般信号機にしろ、歩行者自転車専用信号機にしろ、赤信号はどちらも等しく「停止位置を越えて進行してはならないこと」を意味しているからであります。

>> 参考記事

ですので、適法に停止線を越えた後であれば、信号機が赤に変わろうとも、そのまま前進しても信号無視には問われないこととなります。
すなわち、適法に停止線を越えた後の段階では、もはやそこには「どの信号機に従うか」の問題は存在しないこととなるわけでありあす。

以上のことから、けっこうそこらへんによくある交差点では、車道通行自転車は次のように通行することとなります。

1.交差点に差し掛かる際には、一般信号機を確認し、青だったら停止線を越えて交差点に進入する。
2.交差点進入後は、歩行者自転車専用信号機の存在に気付いても、もはや停止位置を超えた後なので、気にせずそのまま進行する。


JABLaw的結論:
けっこうそこらへんによくある交差点では、車道通行自転車は一般信号機に従うべし。


なお、世の中には歩行者自転車専用信号機がちゃんと車道に対面している交差点も存在します。(特に自転車道が設けられた道路に多いです。)
このような交差点では、自転車は歩行者自転車専用信号機に従うこととなりますので、ご留意のほど・・・。



*1 普通信号機(一般信号機)
よく「自動車用信号機」と呼ばれている、丸灯が横に3つ並んでいるやつです。
冒頭では、リクエスト頂いた際の文章にのっとり「普通信号機」と表現しましたが、以後は行政文書によく出てくる「一般信号機」と表現致しております。

*2 といった趣旨
法律に大変お詳しい方からのリクエストで、頂いた内容も「法的に」具体的なものでございましたが、その分、一般の方にとっては難解なものとなる恐れがありましたので、超端折って表現させて頂きました。

*3 近く
道路交通法第63条の7にある「付近」とは概念的に異なります。

*4 道路交通法第63条の7の自転車横断帯通行義務
自転車は、前条に規定するもののほか、交差点を通行しようとする場合において、当該交差点又はその付近に自転車横断帯があるときは、第17条第4項並びに第34条第1項及び第3項の規定にかかわらず、当該自転車横断帯を進行しなければならない。

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コメント

こんばんは。
こんなに早く、しかも適切な記事を公表して頂き、ありがとうございます。
自転車の法律については、名のある人あるいは団体ですら、かなり独善的見解を臆面もなく行い悦に入ってる現状に、辟易としてたところです。
自転車の世界で、貴会のように、きちんとした方法で法を読み解いて下さる方がいらっしゃるのは、心強い限りです。

JBL様
コメントお寄せ頂きありがとうございます。
この件、実は1年ほど前から研究(?)致しておりました。
当初はちょっと迷いがあったのですが、法令の条文を素直に読んだ上で、実際に信号機が設置されている状況を素直に観察し、そしてそこに法規定を素直に当てはめ、念のため業界スタンダードの実務資料にも一通り目を通し、晴れて記事のとおり結論を導き出した次第です。
今後ともリクエスト頂ければ幸いでございます。

とてもためになりました。
というか、寡聞にしてJABLawのご活動を今日まで知らなかったことを恥じております(^_^;)
少しずつ過去エントリーも拝見しますね。
貴重な活動、ありがとうございます!

とてもためになりました。
というか、寡聞にしてJABLawのご活動を今日まで知らなかったことを恥じております(^_^;)
少しずつ過去エントリーも拝見しますね。
貴重な活動、ありがとうございます!

yoko様
コメントお寄せ頂きありがとうございます。またお役に立てる点がございましたようで何よりです。
まだ小さな団体ではございますが、徐々に活動の幅を広げて参りたいと思います。

こんにちは。
上の2つのやりとり、面白かったのですが、消されたのですか?

JBL様
コメント管理をしている者です。
そのコメントについては、コメントされた方からレスがなされる可能性を考慮し1週間ほど公開しておりましたが、これ以上晒し続けるのは匿名とはいえ忍びないため、非公開処理を致しました。
なお、今回のもの以外でも同様の対応を致しております。

twitterのリンクからきました。

 自分も車道走行時は車道信号に従っています。
 “歩行者自転車専用信号”や“自転車横断帯”がなぜ作られたかの経緯(自転車を歩道走行可にしてからできたんですよね。)を考えれば、車道走行時は車道の信号を守るべきとなる気がします。
 “歩行者自転車専用信号”の補助標識を“歩道専用信号”と名称変更すればすっきりすると思います。

 ところで【スクランブル信号】の交差点は、“歩行者自転車専用信号”の補助標識や“自転車通行帯”ありませんので車道の信号に従いますよね。(歩道走行の自転車はみんな歩行者信号に従って道交法違反していますけどね。)
 しかし【歩車分離信号】では“歩行者自転車専用信号”の補助標識や自転車通行帯があります。
 車道走行の自転車を車両とみなすと、横断歩道を歩行者が横断しているところを車両を通過させることになるんですよね。
 【歩車分離信号】と知らないで“歩行者自転車専用信号”に従って自転車に乗って交差点に進入すると、赤だと思った歩道から歩行者やママチャリが・・・・・(歩行者も車道から自転車が突っ込んでくると思わないでしょう。)という危険な状態の交差点になっちゃいます。

H様

私も、歩行者自転車専用信号機は、不要なのではないかと感じております。
特に、道路交通法施行令が改正され、横断歩道を通行する自転車は歩行者用の信号機に従う旨が規定された以降にあっては、もはや歩行者自転車専用信号機は無用の長物であろうと感じております。

・・・ただ、こういった法規定をきちんと知っている方は少なく、また多くの日本国民には自転車は歩行者の延長線上みたいに認識されているように思えます。
自転車に関する例外規定は極力廃しし、信号機に関しては「自転車は車両であり車両用信号に従う」というスッキリとした規定に改める必要があるものと考えております。

ちょっと疑問に思ったのですが、道路交通法施行令2条5項の「特定の交通についてのみ意味が表示される信号が他の信号と同時に表示されている場合における当該他の信号の意味は、当該特定の交通について表示されないものとする。」との関係はどうなりますか。
個人的には、一般の信号機と歩行者自転車専用の信号機とはかなり離れた場所にあるので、同時に表示されているとは言えないと思います。また記事の内容からもそうだと思うのですが、念のために教えてください。

JBL様
はい、お見込みのとおり、本記事のようなよくあるケースでは、『同時に表示』は考慮する必要はありません。
『同時に表示』とは、道路交通法施行令第2条第1項本文に『信号機に対面する交通について表示される』とあることから、一般信号と専用信号とが『交通に対面する』ような位置(通常はほぼ同じ位置)に設置されている場合の話であります。
本記事のようなケースでは、歩行者自転車専用信号機は車道通行車両(自転車を含む)に対面しておりませんので、『同時に表示』についても考慮不要ということになります。

せがわ和尚様

初めまして

車道通行自転車の交通ルールを調べようとして、こちらに辿り着きました。

さて、自転車で車道通行中、石○井警察署管内の交差点(歩行者自転車専用信号機有り)を車道の信号機の青色に従って直進したところ、警察官から「赤信号ですよ」と注意されました。納得いかないので、その後、石○井警察署に電話をしたところ、その警察官の上司という方と話をすることが出来ました。私はこちらのブログに書かれていることを引用させていただいて、私の正当性を証明したかったのですが、一向に理解してもらえず、「(道交法のとおり)歩行者自転車専用信号機がある交差点では自転車はそれに従って下さい」の一点張りです。

そこで、せがわ和尚様にご助言をいただきたくコメントを書かせていただいた次第なのですが。

,修慮鮑硬世亘萋のように警察官が立っており、今後も同じケースで警察官から注意される可能性が高いのですが、警察官に納得してもらうにはどのように説明すればよろしいのでしょうか?

△擦わ和尚様は交差点を通行中に同じケースで警察官から注意をされた事はないのでしょうか?私の友人らは注意をされたことはないと言ってるので、管轄している警察署によって差があるような気がしているのですが?

申し訳ありませんが、ご返答いただけると大変助かります。宜しくお願いいたします。

ふるうま様
まことに残念なことに、大半の警察官は、道路交通法特に自転車の交通に関する十分な知識を持ち合わせておりません。警察署によっては、自転車の通行方法について明らかに誤った説明をホームページで行っている所もあるくらいです。

さらに残念なことに、私の経験から申せば、警察官は市民からの指摘で誤った盲信を正そうとすることは決してないので、警察官レベルで納得させるのは著しく困難と思います。
そのため、もし私が同じような注意を受けたならば、次のように対応するよう考えております。

   『違反だというなら検挙・送検しろ』

私自身、自らの理論が正しいことを司法の場で証明したいと願っておりますので、警察官がいる前でも堂々と一般の信号機に従っております。(・・・が、残念なことにまだ誰も注意してくれません。)

その他考えられる反論としては、次のようなものが考えられます。
・歩行者自転車専用信号機は車道の交通に対面していない。オマエは道路交通法施行令第2条を知らないのか?
・そもそも車道から見えないから従いようがないではないか。

ちなみに、きちんと「車道を通る自転車は車両用の信号機に、歩道を通る自転車は歩行者自転車専用信号機に従ってください。」と表示している、まことに感心な地域もあります。

せがわ和尚様

丁寧な回答有り難うございます。

お礼のコメントが遅れてしまい申し訳ありません。

電話で交通課の警察官と長時間話しましたがダメでした。実はこちらのブログを見てもらったのですが、「歩行者自転車専用信号機が対面していないじゃないか」と言っても「対面してます」と返ってくるし、(私の注意された交差点は)せがわ和尚さんが言うところの[けっこうそこらへんによくある交差点]とは違う交差点で、「車道から十分確認出来るでしょ」という言い分でした。

せがわ和尚さんが言う意味の歩行者自転車専用信号機が確認出来ないというのは、30m手前でという事だと思いますが、その点で言えば私の注意された交差点は30m手前からでも見える気がするので、それは[けっこうそこらへんによくある交差点]ではないという事になってしまうのでしょうか?

写真は示せないのですが、片側一車線の道路で右折レーンがある一般的な交差点で、車道の信号機と歩行者自転車専用信号機は同位置ではありません。

これも自転車横断帯同様に難しい問題ですね。

緊急避難的とはいえ、自転車を歩道に上げたために矛盾が生じてしまった。しかし、緊急避難措置を常態化させている以上、違法ではないという法的根拠を付けなければならない。

結果として、歩道を走行する自転車のために緊急避難的に自転車横断帯の設置を常態化させ、併せて、歩行者信号ではなく、歩行者自転車信号に変えた。信号を変えただけでは取り締まれないために、走行することを義務づけて、緊急避難的といいながら常態化させた。(原則どおり車道走行をするものが自転車横断帯を走行する場合に、まともに走行できないことは十二分に理解していながら、無理矢理法制化してしまったというところでしょうか。矛盾のある法律や条例はよくあります)

この経緯を生で経験せず、入署した時から、自転車は歩道を走るように指導するもの、横断歩道を渡るもの、自転車横断帯を走行する義務があると教育を受けた担当者は、何を言われても言い張るでしょうね。

せがわ和尚氏のおっしゃるように『違反だというなら検挙・送検しろ』と言う前に、ご近所の方だと、「てめぇぶち込(以下自粛)・・」と、お泊りのお誘いすら(笑)

最近、合法的な走行、安全な走行、事故を避ける走行の違いで悩む毎日です(笑)

ふるうま様
車道左側走行派様

歩道等が設けられていない道路同士、あるいは狭い路側帯程度しか設けられていない道路同士が交差する交差点などでは、確かに自転車の交通に対面する位置に歩行者自転車専用信号機が設けられているケースも、ごく希にではございますが、存在します。
ふるうま様のコメントに『車道通行中』とお書き頂いたことから、おそらく歩道が設けられた道路同士の交差点と存じますので、そのような交差点で歩行者自転車専用信号機が車道に対面する位置に設置されることは、まずあり得ません。(歩行者は、斜め横断可能な交差点を除き、交差点(車道が交差する部分)に進入できないため。道路交通法第12条第2項ほか)
車道左側走行派様のおっしゃるとおり、『入署した時から、自転車は歩道を走るように指導するもの、横断歩道を渡るもの、自転車横断帯を走行する義務があると教育を受けた』ということが、根深い問題となっているように感じます。

なお、最近同様の不適切な警察官指導の話を耳に致しますもので、そういった情報を集め、警察庁宛に自転車交通に係る不適切な指導を改めるよう各都道府県警察署に通達されたい旨の要請文書を提出することも考えておるところでございます。

蛇足ですが、「検挙・送検しろ」と言う場合には、運転免許証などの身分(住所・氏名)を証明するものを提示しないと、逮捕される危険が(若干ながら)あります。(刑事訴訟法第217条など)

警視庁のホームページでは、「自転車横断帯通行義務」について、貴殿とは異なる見解を示しています。

警視庁(に限らず都道府県警察)は、自転車のルールろくに知らないからねww

バイシクルさんが言ってるのは、警視庁のホームページにある「自転車の交通ルール」のことでしょうか? 自転車歩行者専用信号のことを言ってるのか自転車横断帯のことを言ってるのかちょっと分かりませんが、いずれにしても、警視庁のホームページには、およそ『見解』と呼べるようなものはありませんよ(笑
あと、私が言うのも差し出がましいのですが、実は警視庁のホームページに描かれていることを道路交通法に沿って読めば、ここのブログに書かれていることとの矛盾はなく、『異なる見解』とは言えません。交差点とは、道路交通法では車道の交わる部分を言うので、警視庁のホームペ時にある『「歩行者・自転車専用」と表示してある交差点【内】』とは、道路交通法に従えば、車道の範囲内に歩行者自転車専用信号が設けられていることをいいます。ですが、このページの記事は、そうではなく、交差点【外】に歩行者自転車専用信号がある場合のことしか書かれておりません。対象としている状況が全く異なるので、そもそも『異なる見解』などと比較はできないのです。
あまり法律の読み方を良く知らない一般の方でしょうから、こういう間違いもしかたないですが、法律に関することは言葉の一つ一つに気を付けないと、こういう混同をすぐに起こしてしまいますので、注意が必要でしょう。
ブログ主さん、もしこの記事の趣旨を読み違えていましたら、ご容赦ください。

JBL様。
すみません、素人なもので教えてください。道路交通法第63条の7の中に「・・・当該交差点又はその付近・・」とありますが、その付近とは、どの範囲をいうのでしょうか? また、「その付近を」を具体的に示した条文はありますか?
よろしくお願いします。

バイシクルさん、
自転車横断帯の話ですと、ここだとスレ違いなような気がしますので、次のページに書き込まれた方が良いんじゃないでしょうか?
http://blog.jablaw.org/?eid=1074792

あと、次のような解説ページもあります。
http://www.hou-nattoku.com/bicycle/06.php
http://law.jablaw.org/rw_cross1

こういう意見もあるようですね。
https://twitter.com/okkun_osaka/status/333790992274706432

先日、京都の川端通と丸太町通りの交差点で、川端通りを北進中に、交差点の遥か外側にある歩行者自転車専用の信号に従えと警察に注意されました。しかも、その信号、並木の枝に隠れて簡単には見えないんですけどね。

正面の車線上の信号が青なのに、警察が笛を吹きながら、車道に出てきて強制停車させられました。
自転車は歩行者自転車専用の信号と車道の信号がどちらも青の時しか進んでは行けないとの新説が飛び出してきて、もう驚くやら呆れるやら。

歩行者自転車専用の信号機の表示は紛らわしいからやめてほしいですね。あるいは、「歩道上の歩行者自転車専用」と明記してほしいですね。

「自転車は軽車両」の原則に従って、車道走行しています。
普段通勤に自転車を使っていて、今日たまたまルールを知らないトラックにクラクションされた気がしたので、ひょっとしたら私が間違っているのかと思って、検索したのちここのサイトにたどり着きました。

なるほど納得。歩行自転車専用信号と横断帯の曖昧な存在のせいで誤解が生じる理由がよくわかりました。

警視庁のHPに「対面する信号機が『赤色』の場合は、停止線手前で一旦歩道に上がり、その対面する歩行者用信号機が『青色』になってから自転車横断帯を渡ります。」とあるのですが、
純粋に思うんですがこれって歩道の人に危なくないですか?
私の通る交差点はスクランブルになっていて、歩車間分離型になっています。
だからこれに必ず該当します。
朝は人が多いので、歩行者の人は歩道ギリギリに立って信号が変わるのを待っています。
そこに車道を走ってきた自転車がいきなり歩道に上がってきたら、普通びっくりするしぶつかることは目に見えています。
だからって車道で一旦止まったら、今度は左折しようとした車に追突されそうです。

歩行者自転車専用信号のせいで、車道を走ってた自転車を歩道にあげるという歩行者にも自転車にもクルマにも危険が及ぶような発想になるのは絶対おかしいですよね。

先生のおっしゃる「車道を通行するものは車道の信号に従う」が一番だと思いました。

無知、また法改正の経緯や時期について知らないのでぶしつけなですが真剣に疑問に感じているので、質問させてください。

交差点での自転車の通行方法について、道交法第63条の7では、「自転車は、前条に規定するもののほか、交差点を通行しようとする場合において、当該交差点又はその付近に自転車横断帯があるときは、第十七条第四項並びに第三十四条第一項及び第三項の規定にかかわらず、当該自転車横断帯を進行しなければならない。」とあります。

「当該交差点又はその付近に自転車横断帯があるとき」とは、交差点のなかのみならず、交差点に接して自転車横断帯があるとき、交差点の付近に自転車横断帯があるときは当該自転車横断帯を通行するという意味でしょうか。

そうであれば、自転車が交差点を進行する際はここで示されてる案件では、交差点内でなくとも自転車横断帯があるかどうか確認して自転車横断帯を通行しなければならず、信号機対面の問題はなくなり、歩行者・自転車専用信号機に従えるのではないでしょうか。

大塚琢也様

まずは次のページが参考となるかと思いますので、ご紹介いたします。
http://law.jablaw.org/rw_cross_ent
http://law.jablaw.org/rw_cross1

交差点への進入と信号機との関係は、「交差点の交通を整理する信号機」の概念を理解できるかどうかが一つのポイントになるのかなと感じております。

「歩車分離式」「スクランブル交差点」の自転車の通行方法についてお教えください。
信号に「歩行者・自転車」と表示あるときは、その指示に従うことは理解できるのですが、「自転車」の表示がない場合、「歩車分離」「スクランブル交差点」を通行するときは、進行方向の「車両信号」に従うのでしょうか?また、車両信号に従わなければならない場合、自転車から降車して押して歩行者信号に従っていいのでしょうか?

小室良二様

車道を通行している場合は、車両信号に従います。
歩道を通行していて横断歩道を渡る場合は、歩行者用の信号に従います。
自転車から降りて押して歩く場合には、歩行者扱いになりますので、歩行者用信号機に従って横断歩道を渡ることになります。

歩行者自転車専用の標示板付き信号については、道路交通法施行規則第三条の二にいう信号機の「対面」と標示板の「見やすい」の2つの論点があると思います。

警察は、道路交通法施行令や施行規則の「対面」という用語について、一般的に用いられる「1 顔を合わせて会うこと。2 互いに向き合うこと。」とは違う意味を持つ用語としてとらえるようですので、見えない信号機についても対面すると考えているようです。もちろん、法解釈上、大いに疑問があります。

しかし、仮に「対面している」にせよ、施行規則第三条の二の規定を満たさない、すなわち施行令第四条第ニ項の前提要件を満たさないことにより、歩行者自転車専用信号は車道走行中の自転車へ効力を有しないこととなるケースが相当にあるかと思います。


道路交通法施行規則
(信号の表示)
第三条の二  令第二条第三項 又は第四項 の規定による公安委員会の表示は、別記様式第一の二の標示を、当該信号機の信号に対面する歩行者、車両又は路面電車がその前方から見やすいように、信号機の燈器に接して設けて行うものとする。


この規定は、その信号機に設置してある歩行者用自転車専用の標示板が、単に自転車がその前方から見やすい・・だけではなく、「車両(自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリーバス)がその前方から見やすいように・・」の部分を満たすかがポイントになると考えられます。

例えば、車道走行中の四輪自動車から見えにくいと感じる位置に歩行者・自転車専用の標示板があるなら、前方の停止線で停止した自転車に追突する可能性が高まり大変危険です。

夜間であれば、単に標示板を設置しただけなら、自転車からは暗くて標示板が見えないケースが大半でしょう。

このような場合には、「車両が前方から見やすい」を満たしているとはいえず、車道走行中の車両について施行令第ニ条第四項の表の意味を有しないと考えることができるでしょう。

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