イヤホーンは禁止されていない

ここ1週間ほど、イヤホンで音楽を聞きながら自転車に乗ることについてのご質問を何件も頂いておりますが、何で急に同じ質問が何件もくるようになったのかと調べてみましたら、こんな記事がありました。

>> イヤホンして自転車禁止です…34都道府県
(読売新聞)

ところで、本当にイヤホンして自転車は禁止されているのでしょうか?


iPodなどの携帯音楽プレーヤーで音楽を聞きながら自転車を運転することについては、例えば東京都の場合、次のような条例があって、何となく違法っぽい感じがしなくもありません。

--------------------
東京都道路交通規則
第8条 法第71条第6号の規定により、車両又は路面電車(以下「車両等」という。)の運転者が遵守しなければならない事項は、次に掲げるとおりとする。
(5) 高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホーン等を使用するときは、この限りでない。
--------------------

これを、ある種の意図をもって、超端折って読めば、

「イヤホーン等を使用して車両等を運転しないこと。」

・・・となりますから、なるほど、イヤホンをして自転車禁止と解釈したくなるお気持ちも、分からないではありません。


しかし、法律の読み方を心得ていらっしゃる方にはお分かりのことと思いますが、この条項で禁止しようとしている行為は、あくまで「安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転」することであり、イヤホンを使用しながらの運転それ自体ではありません。
条文に「イヤホーン等を使用してラジオを聞く」とありますのは、禁止された状態を生じる得る行為の一例を挙げたものであり、また常識的に考えてもイヤホン使用によって必ず周囲の音が聞こえなくなるわけではありません[*1]ので、この文言をイヤホン使用そのものを一律に禁じる趣旨のものと解することはできません。
そのため、イヤホンで音楽等を聞きながらの運転でも、周囲の音が十分に聞こえる状態であれば、違法とはならないのであります。


しかし、いくら法律上問題なしと言っても、イヤホンを着用して自転車を運転している外観は、違法行為を行っていると疑うに足るものがあり、取り締まりを受ける恐れもございます。
果たして警察行政においては、法の運用がどのようになされているか、大いに気になるところでございます。
そこで、東京都の場合はどうであるかを、警視庁に質問してみましたところ、概ね次のような回答を頂きました。

・パトカーや救急車などのサイレンの音、踏切の警報機の音などが聞こえない状態であれば、違法である。

・イヤホン使用そのものは違法ではない。

・警察がパトカーから制止した際に、その制止が聞こえなかった場合には、違法行為があったものと判断する。

というわけで、運用面においても、周囲の音が十分に聞こえる状態であれば、やはり問題ないというわけでございます。


ところで冒頭で紹介しました新聞マスコミによる記事、あたかもイヤホン使用が一律禁止されているがごとく書かれていますが・・・正直申しまして、このような報道姿勢はいかがなものかと疑問に感じます。

イヤホンで音楽を聞きながら自転車を運転する行為、その音が大音量であれば、危険な状況を生じる原因ともなり得ることでしょう。
当該記事は、安全確保の観点から、イヤホンしながらの自転車利用を牽制する狙いがあったのかもしれません。

しかし、目的は何であれ、法規定を意図的に曲げて伝えることは、マスコミのあるべき姿からは遠くかけ離れたものではないでしょうか。
本件のイヤホン自転車は禁止されていないこと以外でも、例えば横断歩道を自転車で通ることは禁止されていない[*2]とか、自転車に法定最高速度規制は存在しない[*3]などといった規定もそうなのですが、法律の規定は、その善し悪しに関わらず、正確に伝えられるべきものでしょう。特にマスコミによるものは。

どうも私は、この手の思考停止的安全至上主義が好きくないものでして、ちょっと疑問を投げかけさせて頂きました次第でございます。


なお、私自身の経験から申せば、自転車を安全に利用するには、自転車に生じるわずかな音(きしみ音など)も聞き逃さず、常に自転車の状態を把握するように努めた方が方が良いです。
しかし、きしみ音などのわずかな音は、いくらイヤホンの音量を絞っても、音楽を聞きながらではなかなか聞き取れるものではありません。
ですので、さんざんイヤホン合法説を書いておいて何ですが、イヤホンして自転車はお勧めできません。

だが法律は法律。そこでイヤホンして自転車について、私流に申し上げれば、次ような表現になりますでしょうか。

「周囲の音が十分に聞こえれば、イヤホンで音楽等を聞きながら自転車を運転しても、法律上問題ありません。しかし、音楽等を聞きながらでは、自転車の異常音等の危険信号に気付かない恐れがありますので、イヤホンして自転車はやめた方が良いでしょう。」



*1 必ず周囲の音が聞こえなくなるわけではありません
一方、いわゆる傘さし運転禁止の条文は、
--------------------
傘を差し、物を担ぎ、物を持つ等視野を妨げ、又は安定を失う『おそれのある』方法で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと。
--------------------
となっております。
常識的に考えても、傘さし運転は安定を失う「おそれのある」行為ですので、傘さし運転は一律禁止と解することができます。

*2 横断歩道を自転車で通ることは禁止されていない
何しろ、道路交通法施行令で、横断歩道を通る自転車は歩行者用信号機に従えといった規定がなされているくらいですから。

*3 自転車に法定最高速度規制は存在しない
道路交通法施行令第11条において自転車については最高速度が規制されていないため。
なお、道路標識等で最高速度が規制されている道路については、自転車もその標識等に従うこととなります。(スピードメーターのない自転車でどうやって従うかの問題もありますが・・・。)

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コメント

 お疲れ様です。この話題は時々上がってくるような気がしますねw
 その根幹はズバリ「安全運転するのに集中しなさい」でしょう。

★例えば千葉県条例の中には、平成21年7月1日の改訂時にこんなのがありました。

(千葉県道路交通法施行細則第9条関係)
(1)外部の音が聞こえない運転の禁止(第7号の一部改正)
 既存の規定を一部変更し、「車両を運転するときは、音量を上げ音楽等を聴くなど、安全な運転に必要な音声が聞こえない状態にしないしこと。」としました。

○注意点
・ヘッドホンを使用している状態も規制の対象となります。
・難聴者等の使用する補聴器は除かれます。

(3)自転車乗車中の携帯電話等使用禁止(第12号新設)
 自転車運転中に携帯電話用装置等を操作・通話(画像注視を含む)を禁止しました。

○注意点
・携帯電話などの操作・通話の他、電子メールの操作、携帯音楽再生機や携帯ゲーム機等の操作を含みます。

      ※ 罰則【5万円以下の罰金】

>ttp://www.police.pref.chiba.jp/legal/road_traffic/bylaws/

 千葉県は未だに交通事故による死傷者数がワースト一桁台ということもあってか、現場の判断にゆだねられるような事例でもかなりキツ目に対処されるということです。
 
 特に(1)の「ヘッドホン」ですが、これも色々と知人から聞きますと、「密閉型」により外部の音を遮る可能性が高いモノについてはアウトだそうです。
(※オープン型はその時の警官の判断による)

 また携帯電話ですが、「運転中」=「エンジンのかかっている状態」ということで、フットブレーキを踏んだまま信号待ちで画面を開いただけでもアウトのようです。
 操作したいなら、安全な場所に車両を停止させてから、ということでしょう。
 ・・・自転車レーン内だとちょっと怒りますが(笑)。

★ただこれにも色々とツッコミ所がありまして、じゃあオートバイ乗りの耳まで覆う「フルフェイス型ヘルメット」は「音だけで考えれば」禁止なんじゃないの? とか。

 まぁ実際は現場で注意を促されたときに「ゴメンナサイ」して、その場でバッグの中にミュージックプレイヤーとイヤホンを仕舞えばそうそう捕まるようなことにはならないと思いますけどね。

はじめまして。同業者ですw
この条例は、私も音が小さければ合法と思っておったのですが、ちょっと自信がありませんでした。
でも、警察当局すら合法と認めたからには、これは確実ですね。
今後も役立つ記事を楽しみにしてます。

常務理事殿
千葉県は、なかなか、ある意味積極的なのですね。
しかしその基準だと・・・ごねられたら刑事裁判で負けそう(or不起訴となりそう)な気が。
いずれにしても、法を守るだけで安全が確保されるわけではなありませんので、法の規定を正確に理解しつつ、加えて安全確保のために行うべきこと(あるいは行うべきでないこと)を実践しないとですね。
# 守るとかえって危険な目に遭う法規定も存在するのが、何とも悲しいところですが。

代書屋ケンタロウ様
同業者の方にお読み頂き恐縮でございます。
警視庁からは、同じ質問が何度も寄せられているようで、実に手慣れた様子で回答を頂きました(笑)。
# 私も、警視庁にこの質問したの2回目ですし・・・。

皆様はじめまして。

私の方も行動を取っておりまして、読売新聞インターネット記事の真偽を確かめるために読売読者センターとメールのやりとりを2度しました。
結果的に2回とも「福島県道路交通規則 第3章 運転者の遵守事項 第11条」で禁止されているとの一点張りで埒があきませんでした。

それならばと、大阪府警(本部?)道路交通課の方に今回の経緯を説明しましたら、周りの音が聞こえる状態であればヘッドホンで音楽を聞きながらは問題無いとの事でした。

現在、この結果を合わせて読売読者センターに問い合わせをしております。

GGG様
新聞社の対応をご紹介頂きありがとうございます。また、ご照会お疲れ様でございます。
当該記事について、私は、新聞社はあえて大事な所を端折って書いたものと想像しておりましたが・・・どうやら各地の公安に確認を取ることなく公開しちゃっていたようですね。ますます、マスコミの姿勢として疑問を感じた次第です。

ところで、本日47都道府県の公安委員会による条例をウェブ上で調べてみましたところ、タイムラグがあるかもしれませんが、このような結果でした。

・高音量でラジオ等を聞く行為を禁止
  33都道府県

・そのうち、イヤホーン等の単語を条文に記載
  28都府県

・上記のほか、公安委員会によらないイヤホン禁止条例
  1府(京都府)

なお、大阪府では次のように定められておりまして、大変理解しやすい条文となっております。

大阪府道路交通規則第13条
(5) 警音器、緊急自動車のサイレン、警察官の指示等安全な運転に必要な交通に関する音又は声を聞くことができないような音量で、カーオーディオ、ヘッドホンステレオ等を使用して音楽等を聴きながら車両を運転しないこと。

カウント間違いをしておりました。
正確には、本日ウェブ上で調べた結果は・・・、

・そのうち、イヤホーン等の単語を条文に記載
  26都府県

・・・でした。

いずれにしても、改正時期によって、タイムラグがある可能性があるので、だいたいこれくらいということで。

はじめまして。
>*3 自転車に法定最高速度規制は存在しない
自転車を特別に扱って最高速度を定める法はないのですが、
>なお、道路標識等で最高速度が規制されている道路については、
でご指摘のように、軽車両の一種として一般規制に服することになりますよね。
んで、この「道路標識等で最高速度が規制されている道路」というのが、
「道路標識などで最高速度が規制されて」いない「道路」って、ありませんよね?

標識や道路面の表示があればその速度で、
表示がなければ60km/hが最高速度であると、道路交通法施行令11条が定めています。

だから標識・表示のない住宅街の道路は、60km/hまで出しても速度超過にならない、
というのが「規制速度」におけるルールとなります。

ただし住宅街の道路で現実に60km/h出すと、交差点手前で停止することが難しくなるなどの理由で、
現実的ではありませんが。

zhya様
疑問をお寄せ頂きありがとうございます。

ところで、最高速度につきましては、道路交通法にて次のように定められております。
--------------------
第22条(最高速度)
車両は、『道路標識等によりその最高速度が指定されている道路』においてはその最高速度を、『その他の道路』においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない。
--------------------
この条文を分解すれば、

・道路標識等によりその最高速度が指定されている道路
・その他の道路

と、最高速度規制に関しては、都合2種類の道路が存在するような定めとなっております。
ですので、疑問に感じられた「道路標識などで最高速度が規制されていない道路」とは、道路交通法第22条における「その他の道路」を指すこととなります。
そして、道路交通法施行令第11条が適用されるのは、この「その他の道路」となります。

ちなみに「標識等」とは、「道路標識又は道路標示」のことをいいます。(道路交通法第2条第1項第4号)

話は変わりますが、私、とある道幅の狭い山道で、麓から続いてきた30km/h規制が解除される標識を目にしたことがあります。
ますます山深くなるのに、60km/h出していいのかと、不思議に思いました。

<警察とメディアの犯罪行為についての論理的説明>

ブログ運営者様、貴重な情報をありがとうございます。

このブログに記述されているとおり、イヤホンの装着は合法です。そればかりか、法律ではイヤホンもカー ステレオも [同列] に規制しています。つまり、イヤホンを取り締まるのなら、カー ステレオも取り締まるべきなのです。しかし、警察は絶対にカー ステレオを取り締まりません。自転車だけを集中攻撃しています。ツイッターやブログの報告からわかるとおり、[イヤホンを装着していた] というだけで、多くの自転車利用者が警察官に呼び止められています。そして、[イヤホンは音量に関係なく法律違反だ] と虚偽の説明をされています。また、メディアも 「イヤホンは法律違反なので警察が厳しく取り締まっている」 という虚偽報道を繰り返しています。これらを確認したければ、どれもインターネットで検索すれば多数ヒットします。この点をブログ運営者様も、「このような報道姿勢はいかがなものかと疑問に感じます」 と記述しています。いったい、なぜこのような違法な取締り、および虚偽報道ばかりが繰り返されるのでしょうか。

実は、警察官及びメディア関係者は、ほとんど カー ドライバーなのです。みな運転免許証、及び自家用車を保有しています。いわば 「社会的強者」 という立場です。一方、自転車に乗るのは、主婦、学生、すなわち、若い人や社会的弱者が中心です。だから、警察官やメディア関係者は、意図的に違法取締り、虚偽報道を繰り返しています。そうすることで、カー ドライバー、つまり警察官やメディア関係者のような 「社会的強者」 が弱者を道路から排除できる社会にしようと たくらんでいるのです。

警察官の組織的な違法取り締まり、及び メディア関係者の虚偽報道については、このブログ運営者様に限らず、多くの人が疑問を持っていることでしょう。前述した理由が、その唯一無二の答であり真実です。言い換えれば、これ以外に違法な取締り、及び虚偽報道を繰り返していることを説明できる客観的証拠は実在しません。

東京都・2014年にイヤホンで止められたことがあります。

東京都道路交通規則を確認していたこともあり、小音量でニュースを流している状態で止められました。
警察官に止められてイヤホンそのまま会話していたので警察官の指示が完全に聞こえている明確に安全運転義務違反にならないような状態でしたが警察官は「聞こえるじゃない!イヤホンはダメ!」で思考停止していたので、議論しても無駄だと感じハイハイワカリマシタでやりすごして帰りました。

東京では文言の「イヤホン」という文言だけを拡大解釈して「安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態」という安全運転義務違反の前提になる部分をあえて無視しているような事例が目立っているようですね。

イヤホンについて良記事を見つけましたので紹介します。

「6月から自転車イヤホン運転禁止」の誤解 警察に問い合わせ殺到
http://thepage.jp/detail/20150604-00000006-wordleaf?page=2

> 仮にお巡りさんに『停まって』と声をかけられて停まれば、聞こえているわけですよね。であれば違反にならない。もしそのまま行っちゃったなら、聞こえていない。そうしてやっと都の交通規則に触れる。

> イヤホンをすること自体は、違反にならない。

> 音楽を聴いていた、という事実のみで決められるものではない。

「安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転」というルールにおいて
自転車イヤホン使用も自動車のカーオーディオ使用も法的に同格なのに、なぜかテレビや新聞、無見識なネットメディアほど自転車イヤホンだけを妙にバッシングするという不公正で偏った論調で記事を書くというのが特徴的ですよね。

自転車より重量速度占有面積ともに他者に対して遥かに危険で、イヤホンしなくても極めて遮音性が高い自動車という乗り物によるカーオーディオ使用は、自転車イヤホンより遥かに他害性の高い行為だということは冷静に考えればわかると思うのですが。
実際、走行中のカセットの入れ替えが原因の事故で、埼玉県川口市で保育園児らの列に脇見運転のライトバンが突っ込み21人が死傷、という爆弾テロと同等の犠牲、被害を出している惨事もありますし

埼玉の園児21人死傷事故、業務上過失の最高刑
http://response.jp/article/2007/03/21/92805.html

これはCDの入れ替えや選曲ボタンの操作(液晶表示で曲名を見るなどの脇見につながる)でも起こりうること。
なので、自転車イヤホンにガミガミ言うのならば、本来はそれより遥かに危険である自動車のカーオーディオについては徹底的に規制取り締まり、罰則の強化、メディアもそれをきちんと啓発する義務があるのですが、カネをテレビ局に流している自動車企業とテレビ局が結託して、自動車のカーオーディオは叩かず、自転車のだけ叩くという極めて不公正な報道が蔓延しており、国民もそれに煽られて、より危険な自動車の問題行為について盲目となっていることについては非常な危惧をするところであります。

また、自転車の傘さし使用について。あらゆる先進諸国が自転車行政のお手本として見ているオランダでは、傘さしは認められている現実があることについて日本のマスコミはろくに伝えないのも問題と言えるでしょう。

【コラム】世界の街から アムステルダム(2)/オランダ
https://archive.is/h1JxO

それにオランダでは、二段階右/左折ルールもなく、自転車は堂々と右/左折レーンを使えるんですよね。
そのオランダ及びデンマークの話で更にいえば、ヘルメットの着用推奨も『自転車利用者にあれこれ注文をつけて自転車を不便にすると、自転車推進が阻害されることにより、危険な車両である自動車が増えてしまい、結果、道路が危険になる』ということでヘルメットには反対、自転車安全インフラの徹底整備で対応しています。

ヘルメットの認識について日欧の差の(週刊 自転車ツーキニスト621)
http://melma.com/backnumber_16703_6226386/
>これは私が最初にオランダを訪れた14年前からそうだったけれど、この国の人々は、自転車に乗る際に、基本的にヘルメットをかぶらない。
>なぜか。アムステルダム市の自転車行政担当者に問いただしてみると拍子抜けというか、驚くべき返事が返ってきた。

>「なぜ、みなヘルメットをかぶっていないのでしょうか。アムステルダム市ではヘルメットを推奨していないのですか?」
> ところが、当方の問いに、担当者は目を白黒させた。
>「なぜヘルメットを推奨? 私たちはサイクリストが事故に遭わないように、走行環境を整えているんですよ? いわば“ヘルメットをかぶらなくても安全な道路”を作ろうとしているのです」

考えてみれば、自動車は日本でも歩道のない通学路に進入して走ってしまうわけですし、そこは当然、歩行者自転車自動車混在で、歩行者にヘルメットをかぶせるわけにはいかない。
なので、歩行者自転車がヘルメット要らずで通行できるほど自動車の抑制施策と自転車の安全を確保するインフラ整備に注力するのは、確かに合理的だと言えると思います。日本は自動車が歩行者に加害するケースが特に多いということからも、自動車抑制と弱者保護インフラの徹底整備が早急に必要なことが見て取れます。

日本はなぜ極端に歩行者の交通事故死が多いか OECDフォーラム2011のデータベースより
http://spaceglow.at.webry.info/201305/article_1.html
平成25年度 自動車運転中の年間死亡者数は1415人 歩行者は1584人 警察庁交通局
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Pdfdl.do?sinfid=000023620477
歩道でさえ自動車は自転車より遥かに多くの犠牲者を出している。
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111021/131

スミッコの部分ですが、指摘させていただきますが、

*****
一方、いわゆる傘さし運転禁止の条文は、
--------------------
傘を差し、物を担ぎ、物を持つ等視野を妨げ、又は安定を失う『おそれのある』方法で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと。
--------------------
となっております。
常識的に考えても、傘さし運転は安定を失う「おそれのある」行為ですので、傘さし運転は一律禁止と解することができます。

*****

この規定文だと「傘を差し」「物を担ぎ」「物を持つ等視野を妨げ」「安定を失うおそれのある方法」が並列の関係で、「運転しないこと」になっているから傘さし運転が一律に禁止といえるのであって、『おそれのある方法』に傘さし運転が常識的に含まれるから解釈上禁止されるのではないです。

東京都や埼玉県のイヤホン関係の条例文は、誤解を生じせしめやすい悪文です。国家公務員の一級に合格した霞ヶ関の役人なら絶対に書かないし通さない文案だと思います。

横から失礼ながら、BROさんの

> 『おそれのある方法』に傘さし運転が常識的に含まれるから解釈上禁止されるのではないです。

警視庁通達には、はっきりと「傘を差しての運転等は例示である」と書かれているので、和尚さんの説明の方が合ってると思います。

小走り程度のスピードでも危険なんだろうか。
歩きの場合は大音量でも安全?

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