アホな自転車横断帯が改善されたが・・・

おっと、気付いてみれば、もう2週間もブログ更新してませんでした・・・が、まぁいいか(笑)。


長らく更新してなかったせいか、ネタも少々前のものとなってしまうのですが、当JABLaw事務局の近くに存在するかのアホな自転車横断帯が改善されていることに、半月くらい前だったかな?に気が付きました。



自転車横断帯が無くなっております!
(ちなみに横断歩道左側にある通路っぽいペイントには、自転車横断帯としての効力はありません。)

また、歩行者のための通路たる横断歩道が、主に歩行者が利用するであろう「押しボタン」の側に移動(?)したのも、まぁ改善点と言えば改善点となっております。


ところで、横断歩道の左側に設けられた、どことなく自転車横断帯っぽい雰囲気のある通路・・・ここでは「エセ自転車横断帯」と呼んでおきます・・・は、上に書きましたとおり自転車横断帯としての効力がありませんので、この付近を横断しようとする自転車は、次のいずれかの方法で横断することとなります。

1.歩行者用信号に従って横断歩道を通って横断する。

この付近には、ホンモノの自転車横断帯がありませんので、自転車は横断歩道を通って道路を横断することができます。
この場合において自転車は、歩行者用信号に従わなければなりません。[*1]

2.横断歩道は通らず、エセ自転車横断帯を通る。

この付近には、ホンモノの自転車横断帯がありませんので、自転車は、このエセ自転車横断帯を通って道路を横断することもできます。
この場合において自転車は、歩行者用信号に従う必要はありません。[*2]
ただし、ホンモノの自転車横断帯を通る場合とは異なり、横断自転車保護規定は存在しませんので、他の通行者の妨害となる方法で横断してはなりません。[*3]

3.どちらでもない場所を横断する。

この付近には、ホンモノの自転車横断帯がありませんので、自転車は、横断歩道とエセ自転車横断帯のどちらでもない部分を通って道路を横断することもできます。
以下、「2」と同じです。


さて、ここで多くの方は、こんなことを感じられたのではないかと思います。
「・・・この『エセ自転車横断帯』って、何のためにあるんだ?」と。


まず、このエセ自転車横断帯は、繰り返しとなり恐縮ですが、標識令[*4]に規定のないペイント[*5]ですので、何ら交通における指示ないし規制としての効力がないものであります。
また、この付近には、エセ自転車横断帯をどのように利用すべきかについての行政指導的な説明もありません。
すなわち、法規制上はおろか、行政指導上においても、そこにエセ自転車横断帯があろうがなかろうが、自転車の通行方法に影響は全くないわけなのでございます。

・・・うーん、なんでそんな無駄なものを、わざわざ作るかな。
それもせっかくペイントしたホンモノの自転車横断帯を消してまで。
そんなことするくらいだったら、信号機を「歩行者自転車専用」にすればいいだけの話ではないか。
それすら面倒くさいのであれば、近くに「自転車はここ(エセ自転車横断帯)を通って下さい。」みたいな看板か張り紙でもしておくだけでもいいのに・・・行政はそんなことにも気付くことができないのかと、何だか悲しくなります。


そんなわけで、かのアホ自転車横断帯は、改善されたはされましたが、しかしそれでも甚だ思慮に欠けるものであり続けるのでありました。
・・・っていうか、最初から自転車横断帯を引かなければよかったのに(笑)。


*1 自転車は、歩行者用信号に従わなければなりません。
横断歩道を通行する自転車が従うべき信号については、道路交通法施行令第2条第1項の表にある「人の形の記号を有する○色の灯火」にて規定されております。

*2 自転車は、歩行者用信号に従う必要はありません。
同じく道路交通法施行令第2条第1項にて、歩行者用信号機が規制する自転車の通行は、横断歩道を通るものに限る旨が規定されております。

*3 他の通行者の妨害となる方法で横断してはなりません。
自転車は車両ですので、道路の横断についても、自動車やバイクと同様の方法で行うのが基本となります。
なお、法による保護規定の及ばない部分を通行するからには、当然のことながら、自転車といえども自動車等と同様の責任をも負うこととなりますので、横断歩道以外の部分を横断中に自動車との事故が起きたら、自転車側にも相当の過失が問われることとなります。

*4 標識令
「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」を略して「標識令」と表現しております。

*5 規定のないペイント
一見、「歩行者横断指導線」のように見えなくもありませんが、すぐ隣に横断歩道が設けられていることから、歩行者横断指導線でないことは明らかです。
・・・もし、実は歩行者横断指導線として区画線をペイントしたのであれば、「アホにも程がある!」ということに(笑)。

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